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インプラント治療に関連する上顎洞炎を考える2

2012/07/12
上顎洞は鼻の周囲に存在する副鼻腔の一つです。

鼻の中心、鼻の穴の奥、即ち呼吸により鼻から空気が取り込まれるときの空洞が鼻腔です。そして副鼻腔はその左右や上下に存在する空気の貯蔵庫、脳を冷却する役割があると言われています。上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞がそれにあたります。これらのいずれかに炎症が起きた場合、副鼻腔炎と呼ぶこともあります。

その中で、上顎洞と篩骨洞が密接に関係していることがわかりました。篩骨洞は鼻骨(鼻を作る骨)の奥に存在し上顎洞よりも前方かつ上方にあります。そこでは上顎洞の分泌物などを濾過する役割があります。この機能がうまく働かないと上顎洞炎を起こしてしまいます。鼻腔から進入してきた微生物(細菌、ウイルス、真菌など)は表面に近い場合は鼻粘膜、奥まで進入してしまった場合は上顎洞粘膜により鼻汁とともに排除されます。そのときに篩骨洞がきちんと働くと排泄されやすいのですが、そこの排泄通路が狭かったり、炎症を起こしていたりすると、排泄されずに逆流して上顎洞が炎症を起こしてしまうのです。

上顎インプラントが原因の上顎洞炎と言われているものが、インプラント自身が原因である場合と、篩骨洞が原因でインプラント周囲に炎症を起こして場合もあるので注意が必要です。