HOME他の治療法との違い
歯の欠損部への治療としては義歯(入れ歯)、ブリッジ、インプラントがあります。標準的な義歯はプラスチック製の本体を金属の留め具(バネ)を使って歯にはめ込む仕組みになっています。どうしても装置が大きくなるため、話しにくい、食べにくいなどの症状が出てしまいます。
さらに義歯を使っていると、バネをかけている歯が4年以内に93%も虫歯になっています。義歯を入れることによって虫歯が増えているのです。また、義歯の本体はプラスチックなので水を吸収します。それに伴い病原菌も義歯の中に取り込まれます。そうすると、そこから発散される菌や毒素のため、誤嚥性肺炎に成り易くなります。実際、研究機関の調査では義歯もしくはそれに付随する誤嚥が原因で多くの人が肺炎で命を落としていると報告しています。
義歯の中で優れていると言われているのが金属床義歯です。プラスチック部分が少なく、鋳型で鋳造して作成するので精度が良く、歯に良くフィットします。例えば奥歯2本を治療した時の治療費を比較しましょう。都市部において標準的には金属症義歯では50万円、インプラントでは100万円位です。標準的使用限界年数としては金属床で10年、インプラントでは30年位(日本ではそれ以上のデータはない)になります。単純にインプラント1回の治療で金属床3回という計算になります。
ただ、義歯においてはほとんどの場合、10年位使用すると残っている歯の数本が減りますので入れ歯が大きくなるのと、義歯の費用が少し高くなると思います。もし、インプラントが動揺して抜けた場合には多くの場合再度埋入することになりますが、残っている自分の歯を失うことはありません。
総入歯はすべての歯を失ってしまった歯茎の上の全体を覆う義歯の事をいいます。
ブリッジ(固定式の義歯)は通常の義歯のように取り外す必要もなく、使用感は良好です。しかし、耐久性に問題があり、統計上8年で50%の割合で、ブリッジが使えなくなります。それは、歯が割れたり、歯周病による動揺が原因です。セラミックブリッジの場合、都市部における標準的治療費は60万円、標準的使用限界年数は15年ですのでやや割高です。しかし、壊れる時には、ブリッジを支える歯、即ち欠損の両側の歯も失うことになるので、一気に4本喪失する事になりますので危険性が高くなります。
インプラント治療は比較的長くなりますが、長期で安定します。インプラント埋入後は定期的な検診のみの通院になります。ブリッジは比較的簡単に治療を受けて頂くことが可能ですが、およそ8年弱で5割程の患者様が再度治療が必要になります。総入歯は治療期間は長くないもの、定期的な、メンテナンスが必要になり、また顎の骨の減退が起きた場合つくり替えが必要になります。
現在、歯を失ってしまった際の修復方法として、ブリッジ・取り外し式の入れ歯・インプラントが利用されています。しかし、インプラント以外の治療法の場合、ブリッジなどの代用品を口の中に固定する為に、隣の健康な歯を削ったり抜いたりしなければならないといった問題があります。
また、ブリッジや総入歯といった治療法は失われてしまった歯の根まで回復することはできず、歯を失ってしまった際にだきた顎の骨の中の空洞は放置されたままでした。しかし、この顎の骨の空洞が原因となり、顎骨が委縮する危険があります。本来ある骨量が減少し、骨が委縮した状態になってしまうこともあります。このような状態になると顎の骨は減退し、入れ歯が合わなくなります。合わなくなった入れ歯は痛みを伴う為、食べる喜びがなくなってしまい、日常生活の楽しさを失ってしまう方もいるのです。
インプラント治療(人工歯根) | 入れ歯(義歯) | ブリッジ | |
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メリット | 自分の歯に限りなく近い人工の歯。自分の歯と同じような感覚で噛むことが出来、食べ物の味や感触が良く分かります。周りの歯を傷つけません。見た目は自分の歯とほとんど同じようにきれいに仕上がります。インプラントが、あごの骨に力を加えますから、あごの骨がヤセるのを防ぐと言われています。 | 一般的な治療ですから、比較的簡単に治療が受けられます。 | 自分の歯と似たように噛むことが出来るので食べ物の味が良く分かります。保険適応外のセラミックを用いた場合には、自然観が向上します。 |
デメリット | 歯を抜くのと同じ程度の手術が必要です。コントロールされていない糖尿病や高血圧などの全身疾患をお持ちの場合、インプラントができないことがあります。 | かみ心地が悪い場合もあり、固い食べ物では苦労する場合もあります。コントロールされていない糖尿病や高血圧などの全身疾患をお持ちの場合、インプラントができないことがあります。発音がうまくできない場合もあり、見た目も良くない場合もあります。入れ歯の手入れが毎日必要となります。装着後の調整が何回か必要な場合があります。 | ブリッジを固定するために、歯の抜けた周囲の健康な歯を削る必要があります。歯の抜けた部分の骨が次第にヤセていく場合があります。発音に問題のある場合があります。支えている歯の1つに問題が生じた場合、装置全部を作り直す必要があります。 |
およその費用 | 現在保険適用はありません。費用は、見た目の良い入れ歯やブリッジと同程度です。治療本数、部位などによって費用は多少異なりますので、お気軽にご相談下さい。分割払いも可能です。 | 保険の適用されるものもあります。見た目にも良く使い心地の良いものは保険の適用がなく、数十万円かかります。分割払いも可能です。 | 保険の適用されるものもあります。見た目にも良く使い心地の良いものは保険の適用がなく、数十万円かかります。分割払いも可能です。 |