HOMEインプラントについて
インプラントは、1950年代に研究が始まり、実用化されてから40年以上の歴史を持ち、日本では25万人以上世界では1,000万人以上のの方に使用されており、非常に信頼性の高い治療法です。一般的に「インプラント」とは「植えつける」という意味で、歯科では人工歯根のことを意味します。インプラント治療とはインプラント(人工歯根)を骨の中に植え込み、それに歯(人工歯冠)をネジやセメントで留めて自分の歯と同じように咬めるようにする方法です。
良く咬めること以外に治療を選択する際に忘れてはならない重要なファクターに審美性(見た目の美しさ)があります。話すとき、笑うとき、食事するときなど口元の美しさで人に与える印象はずいぶん変わります。「アンチエイジング」という言葉を耳にすることがあると思いますが、これは一般的に「抗加齢」、「抗老化」、「若返り」の意味で使われています。口元は若返りのキーポイントだと思います。例えば、老けた顔を絵に描くときに欠かせないのが口元のしわです。これがあるだけで老け顔になります。良く咬むことによって、表情筋が鍛えられ、口元にもハリが出て若々しく見えるようになります。口元ひとつで顔の印象が変わります。
自分の歯でしっかり咬むことは、さまざまな健康効果をもたらします。歯を失ってしまった場合、咀嚼回復のためには義歯(着脱式の入れ歯)、ブリッジ(固定性の入れ歯)、インプラントの治療法を選択しなければなりません。しっかり咬める義歯やインプラントが入っていることは健康のためにも非常に大事なことです。「長寿は歯から」という言葉があります。食べ物は口から入り、歯で咀嚼されて主に小腸から吸収されていきます。口で始まる消化の働きがうまくいかないと、食べたものが十分に吸収されず、エネルギーとして十分に活用されず健康も害されてしまいます。
また、良く咬めば、唾液もたくさん分泌されます。唾液には消化酵素の「アミラーゼ」が含まれており、デンプンを糖に変え、吸収しやすい形にしてくれます。 しかし、それだけではなく唾液には免疫を担う物質がたくさん含まれています。その中の免疫グロブリンは体内に侵入した細菌の増殖を抑えてくれます。さらに「パロチン」というホルモンは傷ついた細胞を修復する作用があり、若々しい細胞を保つのに重要な働きを持っていることがわかっています。
よく咬むことにより咀嚼筋(咀嚼にかかわる筋肉 咬筋、側頭筋など)が活発に働き、これらの筋肉に近い脳の血流が増え、脳を刺激します。脳は全身の臓器の中で最も酸素の消費量が多く活動には大量の酸素を必要としています。咬めば咬むほど酸素が供給されて脳が活性化され、認知症も防げると考えられています。咬める義歯やインプラントに治療により、しっかり咬めるようにすることは重要であると考えられます。
唾液に含まれる「ペルオキシダーゼ」という酵素は、活性酸素(細胞を傷つける物質)を除去ることにより、ガン、動脈硬化、糖尿などの疾患を予防します。このようにインプラントは、自分の歯として甦るような素晴らしい技術です。インプラントは自分の歯と同じように使え、周囲のほかの歯にも負担をかけません。
現在、インプラント(フィクスチャー)は世界中で作成されておりクオリティーも様々です。一般的には「チタン」という金属(時計、メガネのフレームの素材になっています)を使いますが、他の金属と混ぜた合金(チタン合金:クオリティーは低い 上部構造物の部品としては適切)や、表面をハイドロキシアパタイトという骨の結晶構造ににた物質ををコーティングしたものもあります。形状も多種多様です。その中で純チタン(Titan含有率99.99% Grade4:最高品質)を採用しているインプラントは数種類しかありません。当院のチタンインプラントは世界最高峰のクオリティーを誇るブローネマルクインプラント、ストローマンインプラントおよびそのシステムを採用しています。現在、最も進んだ技術をもつインプラントはセラミックインプラントです。「ガン予防」に最適です。
インプラント治療は必ず手術を伴うため、絶対に安全ということはありません。通常の虫歯治療や、歯周病治療よりもリスクはあります。しかし、決して高いものではありません。抜歯も比較的頻繁に行われる治療ですが、多くのインプラント埋入手術は、それと変わりません。顎の場所によっては、かなり注意しなければならない場所があるので、CTレントゲン写真が診断上必要になります。きちんと診断ができれば、大きな危険は避けられます。診断したうえで、かなり危険性が高ければ治療方針を変えなければならないこともあります。
チタンインプラントに関しては40年以上の歴史があるので、歴史に裏付けられた安定性があります。「激安国産10万円インプラント」のように治療実績のないものは薬事法を通過していたとしても安定性には疑問が残ります。チタンが金属であるが故の問題を克服したジルコニアインプラントは安定性、生体親和性においては最善のと考えますが現在のところ10年程度の歴史しかないのでこれからの成果に期待するものがあります。また、インプラント治療後に違和感や不具合が出ることもありますので、十分に御理解いただけることをお勧めします。以下に可能性のある症状を列記いたします。
インプラントの最終補綴物装着後に5年間の保証を致します。装着時には最終確認を致します。保証の対象は、フィクスチャーの破折、上部構造物およびパーツの破損であり、客観的に損傷が見られる場合に限ります。違和感、色が合わない又は、合わなくなくなってきた等、主観的な物に対しては対象外になりますので御了承下さい。仮歯を装着の場合半年以上継続的に使用の場合には対象外となりますので御了承下さい。
インプラント治療が終わったからといって、そのままでインプラントが一生機能するわけではありません。インプラントを長持ちさせるには様々な努力が必要になります。例えば、インプラント周囲組織の炎症を防ぐこと、歯石・歯垢などの汚れが付着してないか、上部構造(かぶせもの)の状態は問題ないか、などが重要になります。そのためには、日頃から、家庭内でしっかりとブラッシングをするとともに、定期的にプロに相談し、検診を受けるようにしましょう。